原始棒銀について考えてみる

将棋

目次

はじめに

原始棒銀は優秀な戦法だと思っている受ける側は一手でも駒組みを間違えれば原始棒銀の攻めが成立してしまうのだ、相手が正確に受けても互角の戦いが続くし攻めずに持久戦にシフトもできる。私の駒組みでは72銀とあがるのでガッツリと組み合うよりは米長流の急戦を目指すこともある、臨機応変に対応でき短手数で攻めが成立してしまうので使わない手はないのではなかろうか。今回は私の実戦例を交えて紹介したい

  • 相手が受け重視での駒組み、実戦例1
  • 相手が反撃含みでの駒組み、実戦例2
  • 原始棒銀の受け方

実戦例1

26歩34歩76歩44歩38銀32銀25歩33銀27銀32金26銀31角46歩52金15銀42角45歩

一応成立している形。後手が62銀や52金と駒組みすると先手の棒銀が通ってしまう、4筋をこじ開けて角筋を通してから2筋を攻め角を成る簡単に言うとこうなる

以下の指し手、45同歩24歩同歩同銀同銀

後手が4筋の歩を放置して43金などと駒組みしても44歩と取り込み同銀、金でも24歩同歩同銀から攻めが成立する。先手は銀を捨てる攻めだが11角成からボロボロと駒を取れる。

以下の指し手、11角成27歩同飛26歩同飛25銀28飛33桂

実戦はここで27香と打ったが44香から31馬と攻めた方が良かったかもしれない。4筋の歩も切れているので歩の拠点を作っても良いここまで進めば先手優勢だろう

実戦例2

76歩84歩68銀34歩66歩85歩77銀72銀26歩83銀78金84銀96歩94歩25歩33角56歩

先手は反撃含みに飛車先を伸ばし端歩を伸ばして銀を牽制してきた。実戦では攻め筋がわからず駒組みをしてしまった。流れ的には96歩同歩同銀同香同香97歩のあとの後続手が見えなかった

後続手、98歩

97の地点に聞いているのは桂馬と角の効きだ。ならば99歩成で角の位置をずらそうと言うのだ。99歩成同角97香成同桂96歩や44角から26香でもいいのだがもっと力をためる方が良さそうだ

98歩58金92飛(上図)48銀99歩成同角97香成同桂同飛成

92飛車と力をためてから99歩成の方が竜ができてわかりやすいだろう。以下、88角には94竜と引いていったん局面は収まる。ここまで進めば後手良しの結果となった

原始棒銀の受け方

上が基本図で後手は一直線で棒銀で攻める姿勢だ。対して先手は矢倉の形に組んでいく

後手の狙いは単純で6筋の歩を突き捨てて角のラインを通すのが狙いだ、そうすれば95銀〜86歩同歩同銀同銀(下図)の時に99角成と馬が作れるのだ。あとは桂、金を拾う66香車と打つなど攻めに困らない

馬を作ることができれば棒銀成功だ。先手はどうすれば良かったのか振り返ってみよう

65歩の局面まで戻る。これには65同歩と応じて後手は95銀としてくる

漫然と駒組みをしてしまうと棒銀が成立してしまうので工夫が必要だ

55歩同角58飛

58飛車と回るのが定跡となっている。以下後手が攻め合ってきた場合の進行を見ていこう

86歩同歩同銀55飛77銀成同角89飛成

先手は駒を惜しまず79銀と打つのが良い。以下、99竜64歩でと金つくりを目指す。代えて53飛車成としてしまうと52香車の田楽刺しをくらってしまう

54香同飛同歩63歩成42玉65桂(結果図)

後手は飛車が取れるとばかりに香車を打ってきたがそれは喰いちぎって63歩成からと金を作り先手良しとなります。以下、65桂から77角と攻める手や48玉と囲う手など変化は多くなりますがここまでで原始棒銀の受け方の解説を終わります

まとめ(次の一手復習)

棒銀の成功例、ここからどう攻める?

棒銀の成功例2ここからどう攻める?

原始棒銀の受け方、次の一手は?

ここまで閲覧ありがとうございました!

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