棒銀に対して4五桂急戦を仕掛けてみる

こんにちはsakuraです。

ブログ書かなきゃとは思いつつ行動できずに時間だけが経っていました。

今までの記事では

①腰掛け銀までの駒組に対しての急戦

②早繰り銀に対しての急戦

③3三金型早繰り銀に対しての急戦

を解説してきました。残りは棒銀の仕掛けに桂馬を跳ねる変化ですが問題がひとつあります。

一直線に棒銀で攻められるとこちらの桂馬を跳ねる手が間に合わないのです

もちろん相手の攻めを受けても一局でしょうが、それでは桂馬を跳ねる駒組をしている意味が薄れないかと思ってしまいます。

そこでこの一手の差をどこかで埋めなければなりません、どの手を省略すべきでしょうか?

私が目をつけたのは7八にいる金です

そもそも桂馬を跳ねた後の変化を見るとこの金が上がっていなければ詰めろにもならず一手早く駒組も進むとメリットしかないのです

ですが早繰り銀に対してはこの手は省略できません。

棒銀には先手先手で攻めますが早繰り銀にはカウンターの形で攻め返すからです

具体的には86歩同歩同銀同銀同飛のときに8筋がガラ空きになるからですね

まとめると駒組のポイントは2つ

・相手の65桂速攻を警戒(相手が32金と上がるか確認)

・棒銀かそれ以外か見極める(棒銀なら78金と上がらない)

それでは実戦例を振り返りながら解説していきましょう

実戦例

26歩84歩76歩85歩77角34歩68銀32金25歩77角成同銀22銀68玉33銀38銀72銀46歩83銀36歩84銀37桂42玉96歩94歩45桂馬

前述したように78金の手を省略したのでこちらから45桂馬と攻めることができます。相手の攻めが間に合わないのなら78金の手は必要ないのです

以下、①44銀②22銀と分かれます

①の変化44銀

44銀24歩同歩同飛23歩34飛

先手は34の歩をかすめ取ることに成功しました。後手も黙っている訳にはいきません

25角32飛成同玉26金

部分的にお馴染みの変化へ合流

初めて書いた記事にも書いたが25角には返し技がある。飛車を切って26金だ

以下、❶14角には16歩と進む❷34角には35金と進む

26金以下の指し手、

❶14角16歩24歩15歩23角35金同銀同歩

結果図

ここまで進めば先手優勢となる。

後手が何もしなければ53桂成があるし55角や34銀も面白そうだ

26金以下の指し手

❷34角35金45角同歩35銀同歩

この変化は一例だ、この後の先手の指し回しはどうしたらいいだろうか?

44歩同歩34角52金65角54桂56角(結果図)

44歩の突き捨ての効果で34の角打ちが金取りになり、65角〜56角で23の地点が受けづらいのだ

42玉の早逃げに23角成りとなり先手優勢だ

次は45桂の仕掛けに対して22銀と引いた変化を見ていこう

22銀

桂馬を跳ねるなら22銀の変化も抑えなければいけないだろう

22銀以下、飛車先は交換するとして問題はその後だ。

❶23歩と収めてくれるなら先手は横歩をとれば良い。だが❷23銀と飛車に当てた手の対応はどうするのだろうか

順番にみていこう

22銀以下の指し手、24歩同歩同飛❶23歩34飛33桂66角(結果図)

34飛以下、相手が何もしなければ32飛車成りから53桂成りだ。

なのでその手を防いで33桂だが相手の84にいる銀に狙いを定めて66角が結果図だ。相手の攻めの要を目標にして気持ちが良い。

以下一例だが74歩35飛24角33桂成同銀※25桂35角33桂成同金35歩44金45歩と進み先手大優勢となる。

最後に44金と上がらなければ33角成りから55角の王手飛車だ

途中の※で45桂馬ではなく25桂馬と打ったのは最後に45歩と突きたいからだ

❷23銀

大人しく23歩と収めるのは先手が良くなったがこちらはどうだろう

23銀以下、同飛成同金24歩同金66角44角同角同歩22角45歩11角成(結果図)

結果図以下、先手は次に21馬と桂馬を拾って先手良しとなる

24飛に44歩の変化

44歩以下、66角43玉35歩23銀28飛22歩24歩12銀34歩45歩同歩と進み難解な勝負となる

まとめ

棒銀相手に桂馬を跳ねたいなら78金を保留にするのが対策となる。

24飛に44歩は難解となったが相手がミスをすれば一気にこちらが良くなる戦型に変わりはない

以上で棒銀に対する45桂急戦の解説を終わる

棒銀対策に悩んでいる方の参考になれば幸いだ。

長くなりましたがここまで閲覧いただきありがとうございました。

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