超急戦について考えてみる

はじめに

皆さんこんにちはsakuraです。先日ミラティブで配信を見ていたところ超急戦の研究をしている配信者さんを見つけたんですね。私も以前に趣味で研究したことがあったので懐かしいなと思いながら見ていたんですがどうも変化を全て忘れてしまい、メモに残っていないかと探したら何と残ってたんですね。三年前の自分によくやったと褒めてあげたい。せっかくなのでそのメモをつなぎ合わせて一つの研究記事にできたらいいなという思いと配信者さんの目に届けと超急戦をまとめていきたいと思います

三年前のメモから超急戦の変化がまとめられた記事見つかった。そういうばやったなと確か二段に上がって気が楽になってなんでもいいからまとめたかったのよね。そこで手をつけたのが左穴熊と超急戦、あれから実戦では使わず仕舞いか。友達対局で機会があれば使ってあげたいわねせっかくまとめたんだし

— sakura海桜 (@SCsakura1234) May 1, 2021

超急戦とは、ゴキゲン中飛車に対して最も強く反発した戦型だ。角のタダ捨てや即詰みの変化など派手な手や変化が多く研究勝負になりやすい

基本図までの指し手

☗７六歩☖３四歩☗２六歩☖５四歩☗２五歩☖５二飛☗５八金右☖５五歩☗２四歩☖同歩☗同飛☖５六歩☗同歩☖８八角成☗同銀☖３三角☗２一飛成☖８八角成☗５五桂

☗５五桂馬に対して☖５四銀と受けてしまうと☗３三角☖６二玉☗６三桂成☖同銀☗８八角成で馬を素抜かれてしまい先手良しとなる（下図）

☖６二玉☗１一竜（基本図）

☖１一竜に代えて☗４三桂成としてしまうと☖２二飛☗同竜☖同馬から竜を消されて先手面白くない

（基本図）

基本図以下の指し手①☖９９九馬

基本図以下の指し手①

☖９九馬☗６六香☖５四銀☗１三竜☖４二銀☗６三桂成☖同銀☗４四角

☗４四角はGPS新手と呼ばれ将棋ソフトのGPSがその手を指し手一時期騒がれました。この☗４四角を

①☖同歩は☗６三竜☖５一玉☗６一竜で詰み

②☖５三合も☗６三香成☖同玉☗９九角と馬を素抜いて良しとなります。

しかし☖５一玉と逃げるのが強い手で以下、☗７一角成☖同金☗６三香成

ここで☖５六飛と逃げるのは☗５三歩☖同銀☗５七歩☖２六飛☗４三竜で先手良し

だが☖９二飛と逃げてどうか、先手が絡むなら☗５三銀くらいだが☖６一香が攻め駒を攻める手で厳しい。

☖６一香☗４二銀成☖同金☗６四銀☖６三香☗同銀成☖６１香

再度の☖６一香打ちで後手は切らしにかかる。以下際どい変化はあるが先手攻めきれないと思う。実戦的には攻めている先手が勝ちやすいのかもしれないが変化も多く正直どちらも持ちたくはない。他の変化はないか調べてみよう

☖５一玉に☗７一角成は無理攻めだったようだ。代えて☗２二角成はどうか。これは第３回電王トーナメント決勝トーナメントでnozomi-技巧でnozomiがこの変化で勝利を収めている

☖５一玉に☗２二角成

☗２二角成に☖５五銀は当然の一手。他の手では馬が素抜かれてしまう

続いて☗６三香成が強気な手だ。飛車が逃げると☗５五歩で先手優勢になる。☖４四銀〜☖５四飛と当たりになっている駒を逃がす。

先手は途中で成香で飛車をとってしまうと後手玉が広くなり難解な形勢となる。そこで急所の位置に竜を移動したわけだ

☖５四飛に☗２四歩

次に☗２三歩成を防ぐ手がなくと金ができればはっきりと先手良しだ。このまま先手はと金を作りに成功し自然に指せば先手勝ちだろう。nozomiもこのまま勝ち切った

☗１一竜に☖５六飛車（参考図）が気になると思うが、これには☗５二歩☖同金☗５三歩☖同金☗同香成として飛車か銀どちらでとっても☗３二馬がある。☖３一桂と打つくらいだが馬を切って二枚替えで先手良しだ。

☗５三歩に対して

①☖６三金は☗４一竜☖同玉☗５二金で詰み

②☖５三同銀（４４）は☗９九馬

③☖５三同銀（４２）は☗３二馬☖３１香☗同馬☖同金☗同竜という変化になる

局面は戻って☗４四角に当然同歩という手も考えられる

最初に説明した変化と同じと思うかもしれないが今回は手順が違う。なので後手に選択肢がありまた違った形に進行する

☖４四歩以下の指し手、☗６三桂成☖５一玉☗５二成桂☖５二金（４１）☗５五歩☖４三銀☗１一竜☖３一香☗２一飛打

これは進行の一例でやや先手良しとなる。

まとめ

☗１一竜に☖９九馬の変化は難解な変化もあるが先手が良くなるようだ。実践ではひたすら攻めている先手が勝ちやすいのではと思う。では後手はどうするべきだったのか、次は☖８九馬とする変化を調べようと思います。ここまで閲覧ありがとうございました。