45桂急戦について考えてみる④44銀の変化

将棋

目次

次は22銀の変化を調べる予定でしたが実戦で知らない変化に出会ったので簡単に記しておきます

対局振り返り

上の図は桂馬を跳ねた局面

以下、44銀24歩同歩同飛23歩34飛25角(下図)ここから32飛成同玉26金と進むのは最初の記事に記した通り

今日将棋ウォーズで指されたのはこの局面から45銀と桂馬を食いちぎる変化、狙いは46のスペースを開けて桂馬を打つようだ

△4五銀

ここで25金でもいいが46銀から後の37歩の対応に困るので素直に45同歩としておく、そこで14角と逃げるが55角が反撃の一手33桂打と角成を防いでくるが34銀と打った局面は先手良しとなる

あとは35金から16歩と攻めていけば良い

書きたかったのはここまででここからは将棋ウォーズの自戦記を振り返る

実戦では45同歩に相手は46桂と打ってきた、ここで25金と駒得を狙えばよかったのだが38桂成から29飛車(下図)が金と桂香取りになるのがいやで47銀と打ってしまった

っぱと見は後手が技をかけたように見えるが先手には返し技があった。25金は攻めの要なので取られるわけにはいかないので34金と逃げるが89飛成79金99竜88銀98竜89銀(下図)で竜を捕獲できるのだ

しかし実戦ではそんな返し技を思いつきもせずヒヨって47銀打と守ってしまった。格言で桂頭の銀と言う言葉はあるが今回はこの手で形勢が互角になった。飛車降ろされるのが怖かったからしょうがないと言い聞かせて指し続けるが、

38桂成同銀に65桂

これは角を拾って先手良しだと思ったので25金77銀成同桂89飛車

あれだけ嫌がっていたのに飛車打ちのスキを与えてしまった。しかしこの局面振り返ってみると先手が大優勢なのだ、しかしここで後手の手番なら69銀から絡まれてしまう。それは困ると実戦は79桂と飛の効きを遮ったがこれも悪手で形勢はまたもや互角に。正着は44歩から35桂〜34角だったのだ。

79桂99飛成44歩同歩35桂52金34金89銀

またもや嫌がっていた銀打ちを打たれてしまった、読み抜けが多すぎて辛すぎる。しかし形勢はやや後手よりだがまだいい勝負。将棋は何が起こるかわからない

43角41玉73角

振り返りでも出てきたがここで飛車を逃げずに78銀成や45香が正着だったがお互い時間に追われる身で直感で指すしか無かった

72飛52角成同銀42歩31玉51角成78銀成58玉69角48玉45香37玉46金28玉32銀23金同銀同桂成27歩同銀37金同玉47角成26玉32金同成桂同玉24銀34桂25玉まで後手時間切れ

時間に救われたが冷静に飛車取りを無視されていたら結果は変わっていた、振り返ってみると何度も形勢を損ねておりとても勝った気がしない。胸を張れるような記譜を残してこれが私の研究だと言える日は来るのだろうか。

感想戦での変化

感想戦で軽く触れられた局面の変化を簡単に書いてみる

上の図はお馴染みの形で飛車切りから26金と打つのが切り返し、34角と逃げるのは何度か書いたが14角と逃げた時の局面を少し掘り下げたい

14角以下の指し手、16歩24歩15歩23角

図は26金に14角と逃げた局面、先手は角を捕獲したいので16歩と突く。後手は23歩と角の逃げ場所を作る、追いかけて15歩23角と進む

23角以下の指し手、35金同銀同歩

先手は駒をフル活用しなければ攻めが切れてしまうのでこの進行は妥当だろう

最初に記事では53桂成と34銀をみて先手良しで終わったが感想戦で45角と桂馬をくいちぎってどうかで締められた。言われてみれば難しいかもしれないので調べてみた

後手が何もしなければ55角が厳しいが歩切れで守りにくい、なので反撃で46桂くらいだが44歩が筋で同歩には43銀同玉に34角があるし52銀や金でも歩成から44歩と拠点を作って先手優勢だ。拠点の歩を取れば43銀から34角の筋が現れる

まとめ

最善の対応をとられたら悪くなるのだが相手が間違った変化に入れば流れるような攻めが続き再現性も高い本当に優秀な戦法だと思っている。本日の記事は以上だ

コメント

タイトルとURLをコピーしました