33金型早繰り銀について考えてみる

将棋

目次

はじめに

33金型早繰り銀って何やねんと思う方のために、普通の早繰り銀は33角成に対して同銀と取るのですがこの戦型は同金と取りその形で早繰り銀に組み攻める。これだけですが意外というか対策も難しく飛車角銀でガンガン攻めてくるので破壊力もあります。floodgateで数年前に出てきたような気もしますがこんな形は流行らんだろうと勝手に思い対策を放棄してました。さすがに無策だと厳しいので今回は33金型早繰り銀について自分の実践を振り返りながら検討したいと思います。

成功例

将棋盤

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  • 33同金と取る
  • 端歩を突く
  • 早繰り銀に組む
  • 角を設置する

ポイントはこれだけ!

33同金と取るので銀を動かさない分早く駒組できます。

端歩は飛車先交換した時の王手飛車を避ける意味です。居玉で攻めるのでこの筋は気をつけなければなりません。

あとは早繰り銀の形73→64銀として角を設置すれば後は攻めるのみ!

雑な解説ですがこれが厄介で初見では対応も難しいかと思います。

次は対策を考えてみましょう

実戦例①

まずは私がよく使う駒組で対応できるなら話は早い。相手が棒銀だと駒組が間に合わないのでまた違う手を指すのだが、どうやら駒組は間に合うようだ(下図)

相手が75歩同歩同銀と攻めてきたタイミングで65桂と反発します

75歩同歩同銀45桂32金24歩同歩同飛

実戦では32金と引いたので24歩から飛車先交換しました。しかしこれは疑問で22歩と低く受けられて後続が難しいのです。

なので32金と引いてきた局面では55角と打つ方が勝りました。以下、64角11角成86歩同歩76歩66銀86銀24歩同歩同飛23歩34飛33歩64飛同歩54香が一例で先手良しとなります

では単に75歩から攻めるのではなく54角と力をためてきたらどうするか考えてみましょう

54角45桂32金24歩同歩同飛22銀66角23歩34飛33桂35飛45桂同歩33銀同角成同金31銀同玉33飛成

力をためたはいいものの逆に攻め潰されてしまいました。33金型早繰り銀にこの駒組はそのまま使えるみたいで安心しました。もうひとつ実戦例を見てみましょう

実戦例②

図は46歩まで

実戦例②は弾丸だったからだと思うのですが相手のうっかりで終わってしまいました。なんにしても有力なのは変わりないので一応解説していきます

75歩同歩同銀

相手は駒組が完成したので攻めてきました。いつも通り反発します

45桂32金55角

桂馬と金の交換では駒損となってしまうので32金と引いてきましたがここでも55角がありました。実戦はここで投了となり勝利することができました

まとめ

少しマニアックな戦法のためまだ実戦経験は少ないですが45桂を狙って駒組をしていいのではないでしょうか。また違う形や工夫があれば記事にしたいと思います。ここまで閲覧ありがとうございました!

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